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杉本博司のドキュメンタリー映画「はじまりの記憶」。現代アートと写真好きは観ておくべき。

2012/4/6(金)晴れのちくもり時々雨

杉本博司は海外で先に評価され、日本では2005年の森美術館の展覧会で知られるようになった現代アート作家だ。その後、ブルータスで2回特集が組まれるなど、徐々に注目されるようになる。僕も森美術館の展覧会で初めて「海景」シリーズを見て、海景の写真と能舞台、池田亮司の音響が流れるその場の空気にものすごい衝撃を受けた。以来、常にその動向が気になる数少ない作家である。

一昨日、渋谷のシアター・イメージフォーラムで「はじまりの記憶 杉本博司」を観てきた。2010年にWOWOWで放送されたドキュメンタリーをベースに、30分以上の新撮と渋谷慶一郎の音楽、寺島しのぶのナレーションを加えて映画にしたのだそう。

何ヶ月か前にNHKで放送された、杉本博司版文楽「曽根崎心中」のドキュメンタリー番組も面白かったが、この映画は杉本の今までのキャリアを作品の文脈に沿って物語ったもので、杉本の作品を知らない人でも楽しめ、知っている人にとっても興味深いエピソードが散りばめられていた。特に最後の海の映像と、一番最後に語られる杉本の言葉が心に残る。

20120407_02211

そして今日は、銀座のアップルストアで杉本博司とフクヘンこと編集者の鈴木芳雄のトークイベントへ。こちらは、最近iPadアプリとしてリリースされた「SUGIMOTO 1988」の発売記念イベント。杉本のイベントに来たのは、数年前の立教大学での講演以来。その時は「 歴史の歴史」という分厚い著書にサインをしてもらった。

杉本が小さい頃電車好き、工作好きの少年だったことを鈴木さんがスライドで紹介しながら、鉄道模型や鉄道写真で培った経験が後のジオラマシリーズに活きていることが明かされたりして、面白かった。博覧強記で何から何まで理詰めで作品を作っているように思える杉本だが、実は興味のベクトルは小さい頃からずっと一貫していたのだった。

過去作品のiPadアプリ化について杉本は、「自分はアナログ派なので手にとって触れないものは所有している感じがしないが、今はデータで作品を所有するというスタイルが当たり前になりつつあるそうなので、新たな挑戦としてやってみた」と話していた。

僕はまだこのアプリは買ってないのだが、既に絶版で手に入りにくい写真集が1500円で買えるならお得だろう。杉本博司は今、原美術館でも展覧会「ハダカから衣服へ」を開催中だ。こちらも近々行ってみようと思っている。

SUGIMOTO 1988 - 108UNITED Co., Ltd.

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