映画・テレビ

ペドロ・アルモドバル漬け週間。

2012/7/8(日)晴れ

7/1にペドロ・アルモドバル監督の「私が、生きる肌」(La piel que habito / THE SKIN ILIVE IN)を日比谷シャンテで観た。観ようと思ったきっかけは、ミルクマン斉藤のこの記事。巨大ディスプレイに映る女を見つめる男のスチルを見て、ただものじゃない気配がビンビン伝わってきたから(↓)。

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「ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ」から「こわれゆく女」を観る。

2012/6/22(金)雨のちくもり


渋谷のシアター・イメージフォーラムで、「ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ」が6/29(金)まで上映中だ。前から行こうと思っていたのだが、今日ようやく1975年公開の「こわれゆく女」(ニュープリント)を観てきた。20時の回だったが、なんと9割がた席が埋まっていた。

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堤幸彦監督「MY HOUSE」が問う、これからの個人の生き方。

2012/6/5(火)くもり

新宿バルト9で公開中の映画「MY HOUSE」を観てきた。原作はdommuneの「都市型狩猟採集生活」でもお馴染みの坂口恭平、監督は堤幸彦。予告編からストーリーはある程度想像していたものの、予想を超える素晴らしい仕上がり。脚本・撮影・キャスティング含め、間違いなく傑作。

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キューブリック「ロリータ」。こんなに笑える話だったとは、傑作。

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2012/4/21(土)くもり


前回紹介したデビッド・リンチの本の中で、彼が一番好きな監督はスタンリー・キューブリックで、中でも「ロリータ」がお気に入りだと書いていたので観てみることに。以前、ナボコフの原作については読んだものの、途中で面倒くさくなって読むのをやめてしまったので、それほど期待してはいなかった。

本作では原作者のナボコフ本人が脚本を書いている。152分と長い映画の部類に入るが、話の展開が早くテンポよく進むので飽きさせない。台詞も俳優たちの演技も素晴らしい。演じている感がなく、本当にそこにいそうな感じ。中でも脚本家役のピーター・セラーズがユーモラス。

キューブリックは「2001年宇宙の旅」や「時計仕掛けのオレンジ」よりも、「バリー・リンドン」が一番好き。「ロリータ」はそれに次ぐぐらいの出来だと思う。まだ観ていないのは、「シャイニング」「博士の異常な愛情」、50年代の初期作品。

今の時代に観ると、この話が「ロリコン」の語源なのか、と不思議な気がする。少女を部屋に監禁する話でもないし。この映画の面白さはもっと他のところにある。話全体が「人間の滑稽さ」の塊なのだ。登場人物みんなが好き勝手にやってる感じがいい。とにかく笑えるが、最高なのはラストシーン。原作もまた読んでみようかな。

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最近観た「ドライヴ」と「シングルマン」。「シングルマン」は傑作かも。

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2012/4/10(火)晴れ

最近、劇場で観た「ドライヴ」。映画のスタントマンをやりながら自動車修理工場で働く男が、好きになった女の旦那を助けようとして揉め事に巻き込まれていく話。映画館で観た予告編がとても良かったんだけど、ウェブで冒頭10分ぐらいの映像を公開していたので驚いた。これも今の「Free」のプロモーション手法ですな。

冒頭からしばらくは面白いし、カーチェイスは素晴らしいんだけど、段々ストーリーは失速していく。編集のテンポもだんだん悪くなる。見終わった後のカタルシスはあまりないかな。主演の俳優の演技もいいし、ヒロインのキャリー・マリガンはすごくキュートなんだけど、もう一つ飛躍が足りない感じ。まあでも観て損はしない映画。ドライヴしたくなるね。

最近、ツタヤで借りたトム・フォード監督「シングルマン」。どんな話か全く知らず、何となく気になってたけど観ていなかった一本。これがなかなかの当たりだった。主人公はゲイの大学教授。愛する人を交通事故で亡くし、傷心の日々を送っている。もう生きていてもしょうがない、自殺するしかないと思ったその日に起きる出来事を描く。

ノルウェイの森」のように映像はスタイリッシュだけど主題と映像の関係性がよく分からない映画もあるんだけど、この映画は芯が太いというか、表現とテーマが乖離していない。かといって難解で観客を煙に巻く芸術映画でもない。ファッションデザイナーだから絵が美しければ何でもいいんでしょ、という観客の予想を大きく裏切る、リアルな重さと繊細な映像美を持った作品。

次は塚本晋也監督、Cocco主演の「KOTOKO」を新宿へ観に行きたい。

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「サウダーヂ」と「国道20号線」を見逃すな。

2012/1/26(木)晴れ

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富田克也監督「サウダーヂ」のことを知ったのは、確か菊地成孔のラジオ「粋な夜電波」だったと思う。山梨が舞台で、ブラジルやタイから来た移民と地元の日本人の土方、それにヒップホップが絡む話だという。どんな映画なのかさっぱり想像がつかなかったが、とにかく観てみることに。

何というかこれが、、、ただもう傑作としか言いようがない。どうしようもない地方都市の行き詰まりを描いている話なのに、とんでもないものを観てしまった高揚感がじわじわと湧いてくる。今の地方の現実、日本の現実を描きつつ、フィクションとしても最高に面白い話として成立している。社会派のドキュメンタリーでもなければ、娯楽映画でもない。笑うこともできるし、考えることもできる。観る人の受け取り方によっていろんな見方ができる、懐の深い映画だ。

「サウダーヂ」を観た後、前作の「国道20号線」も観に行った。「サウダーヂ」にも出ている伊藤仁が出てきた瞬間に、「あ、またアイツだ!」と笑いが込み上げてくる。パチンコと消費者金融のATMが立ち並ぶ国道の風景は、東京から30分も走ればどこにでもある光景だ。そこで展開されるのはろくに働きもせず、シンナーを吸ってブラブラするヤンキーカップルの日常。そんな話のどこが面白いのかと普通は思うのだが、サウダーヂほどの緊迫感はまだなく、ゆっくりと地盤沈下していくぬるま湯のダルさが心地良い。自分もだんだんこの街の住民のような気さえしてくる。

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そして昨日、「サウダーヂ」をもう一度観てきた。初回に比べると、すべてのカットがクリアで無駄がなくシャープに感じる。このシーンもヤバい、あのシーンももうすぐ来るぞ、、と余裕をもって楽しめた。ラッパーの田我流がアーケイドを歩くシーンで、既に宮台真司のポスターが貼ってあったことに初めて気づいたり。日本人の暗さに対する、ブラジル人の明るさも際立つ。今の100倍稼げるよと言われてブラジルから日本へやってきたのに、土方の仕事もなくなって祖国へ戻るブラジル人たち。タイにいる家族を養うために、日本を出られないタイの女の子。いつの間にか街から姿を消していく日本人の若者たち。夜の街はゴーストタウン化している。

この20年間経済成長が止まり、政治がまともに機能せず、膨大な借金を背負った国の現状、そこで生きる自分たちの現状がどんなものなのか、見て見ぬふりをしてきた自分に気づく。このどうしようもない現実からはじめるしかないということをまず認めなければ、文化も歴史もへったくれもない。今のこの国の最大の娯楽は、パチンコなのだから……。ほぼ日の糸井さんと佐々木俊尚さんの対談にもあったように、「当事者意識」をもったつくり手の嘘偽りのない表現だけが、僕らに真実を見せてくれるのだろう。

東京での公開は明日1/27まで、今後は全国を回っていく。今のところDVD化される予定はないようなので、まだ観ていない人はぜひ観て欲しい。

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「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」@シネスイッチ銀座

12/14(水)晴れ

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Twitterで絶賛している方がいたので、観に行って見ることに。
食とアートと言われてもピンと来ないと言うか、
今更結び付けなくてもいいんじゃない?という気もしていたので
それほど期待していなかった。
ところが。
超ハードコアなドキュメンタリー映画
今すぐ観ないと後悔する映画だった。

公式サイトのコメントページで川勝正幸さんが書いているように、
「情熱大陸」や「プロジェクトX」とは対極のドキュメンタリーだ。
叙情的な音楽も、渋い俳優のナレーションも一切ない。
ただひたすら、戦場のような厨房の仕事風景を追う。
「スペインの宇宙食」が生まれる舞台裏はただひたすら地味だ。

チームでモノづくりをしたことのある人なら、
あのピリピリした感じが懐かしいと感じるはずだが、
天才シェフ、フェラン・アドリアの部下に対する要求は半端じゃない。
映画を見ながら、自分も彼の部下になった気分でハラハラする。
かといって彼は単なる独裁者でもない。
このさじ加減は、会社でマネジメントをやってる人にもヒントになるはず。
どうしたら他人の創造性を引き出せるかというテーマだ。

過去につくったことのない、どこにもない料理をつくるという
使命を負った料理人たちの真剣勝負が余すところなく描かれる。
味覚、視覚、嗅覚といった感覚のすべてを刺激するメニューの開発に、全力を燃やしてぶつかり合う彼らの姿には、崇高さすら漂う。
スペインのフランスとの国境近くの片田舎とバロセロナの実験室で
こんなことが行われていたことをどれだけの人が知っていただろう。

今となってはエル・ブリの料理がどんなものだったのかは想像するしかない。
あんなメニュー開発を続けていたら行き詰まるのも当然、
フェランもスタッフもおかしくなってしまうだろう。
今度はあのお店で薫陶を受けたシェフが次の伝説をつくる番だ。
そしてフェランはハーバードで、どんな講義をするのだろう。

どこまでも具体的なのに、ふとフィクションのようにも映る映像には、
近年のゴダール映画のような美しさを感じる瞬間もあった。
ゲレオン・ヴェツェル監督に拍手を贈りたい。
もう一度劇場で観たい。

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ヒア アフター

10/23(日) くもり

iTunes Storeで映画「ヒア アフター」を鑑賞。
3.11の津波で上映中止になっちゃった例の作品。
ポスターやサイトのビジュアルもいまいちだし、またマット・デイモンだし、
しかも話はオカルトか!とあまり興味を持てない内容。
が、そこはイーストウッド。
どうでもいい映画をつくるはずがない。

そして結果、今回もヤバかった。2回観ちゃった。
イーストウッド作品はいつもそうなんだけど、
観ている間時間が経つのがもったいなくてそわそわしちゃう。

まだ観ていない人のために、あらすじは言わない。
とにかく観てほしいとしか言えない。
イーストウッドによる音楽も本当に素晴らしい。

この映画の本当のテーマは生と死とか霊能力とかじゃなく、
人と人のつながりの不思議さだと思った。
いくらウェブサービスやSNSが進化しても、
それで誰もがつながりたい人とすぐにつながれるわけじゃない。
むしろ孤独を感じることが増えた可能性もある。
実は心の奥底でつながっていない夫婦もたくさんいるだろう。

この映画では本が重要なキーワードになっている。
なぜマット・デイモン演じる主人公はディケンズ好きだったのか。
彼がセシル・ドゥ・フランス演じるマリーに書いた手紙には、何と書いてあったのか。
映画では明らかにされない部分を想像するのも、この映画の楽しみ。
メラニー役のブライス・ダラス・ハワードもすごく素敵だった。
彼女、「レディ・イン・ザ・ウォーター」のあの子だったのか!

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「冷たい熱帯魚」@銀座テアトルシネマ

2/26(土) 晴れ

昼間はギターの練習。
夜は銀座テアトルシネマで「冷たい熱帯魚」を観る。
「愛のむきだし」が衝撃だった、園子温監督。
今回は更に情け容赦ない展開に笑ってしまう。

俳優・でんでんの演技もスゴイが、吹越満の静かな演技もスゴイ。
神楽坂恵や他の女優たちも、ものすごい緊張感の中で演じているのがビシバシ伝わる。
いろんな見方ができる映画だが、今の日本を映していることは間違いない。
いつになったら、みんな本当の自分を出すんだろう。

「愛のむきだし」同様、この映画も後からじわじわ良くなってくる。
こんなに熱くて濃い映画を撮れる監督、日本では彼だけではないだろうか。
濃厚な余韻を感じながら、歩いて家まで帰った。

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アニメ「放浪息子」スタート!

1/13(木) 晴れ

夕方に電話取材一本、原稿を完成させる。
金曜日の提案用台割、ページ要素をイラストレーターでつくる。
アドビ製品がアマゾンでセールをやってるのを知るが、どっちにしろ高いので見送り。
CS3をCS5にアップグレードするメリット、特にないんだよね。
InDesignは買っても次にいつ使うかわからんし。

夜中、フジテレビのアニメーション枠「ノイタミナ」を2作鑑賞。
「フラクタル」は期待してなかったが面白かった。
放浪息子」はドキドキしながら観た!
絵も構成もすばらしかった!
この作品がテレビ放送されるなんて凄い!(かなりおかしな話なので)

ブルーレイに録画したのだが、結局リアルタイムでも観てしまった。
好きな漫画がアニメになった瞬間を初めて体験したかも?
これから毎週木曜深夜は楽しみになるな。

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